韓球自在

とある大学生が自分なりに韓国野球とのその他の国の野球について考えるブログです。

#2 韓国プロ野球賭博まとめ

こんばんは、猪熊そさらです。

 

二回目の記事でやるようなことでもないですが、ここ最近話題になっている韓国プロ野球賭博問題についてまとめて見ます。

 

日本のマスコミや掲示板でも話題に上がったこの問題。2015~2016に何が起こったのか何個かに分けて書いていきます。

 

1 サムスンライオンズの投手によるマカオ賭博問題

 

「2014オフ、サムソンライオンズイム・チャンヨン(キア)・ユンソンファン(退団)・アンジマンらがマカオで不法賭博を行っていた」というニュースが、2015韓国シリーズ直前に報じられました。

 

そしてこの賭場には暴力団員が関わってたいました。

(こんな話日本のプロ野球でもありましたね)

 

ユン・ソンファンが勝ち分を要求したところ「このことをバラすぞ」と脅していたようです。

 

ただこの事件はあくまで「不法賭博」と「暴力団員との関わり」がミソであり「野球賭博」はまだ関係してません。

 

野球賭博じゃないのは分かったよ、じゃあなんでこの件が問題になってるんだよ」

という突っ込みが入ると思うので現役法学部生の猪熊そさらが解説します。

 

↓ ここは飛ばしても構いません

韓国では賭博は法律で禁止されています。日本も刑法185条で賭博罪の条文が存在します。しかし、日本の刑法は基本的に「属地主義」を基本的に採用しています。(例外あり)「属地主義」とは国内で侵された犯罪、この場合は日本国内で侵された犯罪は日本人だろうと韓国人だろうと日本の刑法で裁く、といった概念です。なので日本人が海外で賭博をしても「日本の」法律で裁かれることはありません。しかし、韓国の法律は「属人主義」が基本になっています。この「属人主義」は国際法的視点から考えると何個かに分かれますが、簡単に説明すると、自国の国民が犯罪を起こした場合、どこにいても自国の法律を適用する概念です。この場合韓国では賭博は禁じられてるので韓国でやろうがマカオでやろうが韓国の法律で罰することになっています。

(ちなみに国外で働いていれば合法らしいです、韓国法は専門ではないのでよく分からないです)

(一般人が罰されるケースは少ないらしいです、というか日本もパチンコあるし韓国もカジノあるし)

 

違法賭博もそうですが、暴力団員と関わりを持っていたことが問題となりました

↑ ここまで飛ばして構いません

 

結局この事件が発覚し3人は韓国シリーズには不参加、ユンとアンはプレミア韓国代表からも外されています。

 

また、イムはサムソンを退団し、罰金とシーズン半分出場停止の処罰も受けました。

(3人と賭博をしていたという元阪神のオ・スンファンも韓国に戻ったシーズンは半分出場停止です)

 

これで賭博はごりごり、だと思っていたら次の事件が発覚します。

 

 

 

2 NCイ・テヤンと八百長

2016年7月、プレミア代表にも選ばれた投手、イ・テヤンが八百長行為を行ったとして起訴されました。調べによると兵役中のムン・ウラム(ネクセン)とブローカー、そしてイテヤンで「先頭打者に四球」「1イニング1失点」などを決め、それが成功した際、金銭を受け取っていたようです。

 

この事件で初めて「野球賭博」「八百長」という言葉が出てきました。

(もっとも4年前にも八百長事件はおきていますがここでは割愛)

 

この事件を受けイ・テヤン、ムン・ウラムは活動停止処分を受けイテヤンはNCダイノスを退団しました。

 

 

 

3 アンジマン 賭博サイト

2と同じ時期に、アンジマンも活動停止処分を受けました。

 

違法賭博の件のありましたがこのアンジマンは違法賭博サイトの運営に関わっていたということです。

(あきれて言葉も出ないです)

 

ちなみにアンが退団されるまでの今年の成績は、2勝5敗5セーブ5ホールド、防御率5.79と散々で直球も130前後しか出ておらず「獅子のセットアッパー」の姿はどこにもありませんでした。

 

あまりこんなことを言いたくないですが、全部バレたことによって彼はスッキリしたのではないでしょうか

 

しかし、僕を含めたサムソンファンを裏切ったことは事実、彼が野球界に戻れる可能性は低いでしょう。

 

さすがにこれで終わりだろもう勘弁してくれと思いますが、2016年シーズンの終わりかけにも一波乱ありました。

 

 

4 ユチャンシクとイソンミン、球団の対応

事態を重くみたKBO、韓国警察は「自己申告期間」を8月中旬頃設け、「正直に話したら罪を軽くする」ことをアナウンスしました。

 

するとキアタイガースのユ・チャンシク投手が昨年所属したハンファで八百長行為を行い、金銭を受け取っていたことが発覚。警察の取り調べも受けました。

 

それから2週間ほど、NCダイノスがイ・ジェハク投手が警察の取り調べを受けていることを明らかにしました。

 

さらにシーズンが終了してからロッテジャイアンツ所属のイ・ソンミン投手にも八百長行為をしていたことが明らかになりました。

 

2014年にNCダイノスに所属していたイ・ソンミンですがNCは八百長行為をしていたことを「知っていて」KTの特別指名プロテクトから外し、KTから移籍金を受け取りました。(ちなみに、この投手はロッテジャイアンツにトレードされています)

 

この件についての処分はまだ明らかではないですが、もし本当ならNCに対する処罰、ロッテに対する補償も考えなければなりません。

(というか球団がタチ悪いなんてレベルじゃない)

 

 

 

観客動員の増加、国際大会でいい成績を残してこれから!という時にまさに水を差す、

こいつが悪い賭博問題でございます。

 

以上、主観で書いた記事でした。何か新しいことが分かり次第、加筆修正していきます。